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2010年5月11日 (火)

穏やかな時間

父が転院して一週間が過ぎました。

柔らかい陽が差し込む静かな病室で、今は穏やかな時間が流れていますが、転院するまでの数日間は悩み苦しむ日々でした。
と言うのは、治療法に迷いが生じてしまったからなのです。
点滴以外の治療は受けないと一度は決めたけれど、本当にそれで良いのか?少しでも延命の可能性は残されているのに、このままでは父を見殺しにすることになるのではないか?と。
家族で何度話し合っても、いくら考えても答えが見出せず、本人の意思が確認出来ればどんなにか楽なのに・・・と、父を恨めしく思ったりもしました。
でも、色々な方に相談して意見を聞くうちに、どの方法が正解とか不正解なんていう線引きは出来ないということ、大切なのは父を思う気持ちということが分かり、少しずつ心が落ち着いてきました。
年齢や病状を考えて、もうこれ以上苦しみや痛みを与えたくないという私達家族の心を、父はきっと分かってくれると思えてきたのです。
ある時、父に問い掛けてみました。
「お父さん、お腹に穴を開けて、そこからご飯入れる?」
すると、「やだやだっ!」という答えが返ってきました。
意味を理解しているかどうかは分かりませんが、私はそれを父の意志と考えることにしました。大好きなジャムパンやかりんとう、しゃぶしゃぶにカツ丼、カレーライスだってもう食べられないんだもん。食いしん坊の父は嫌に決まってる・・・きっとそうだ・・・そう思うのです。

2月から入退院を繰り返し、そして食べられなくなってから1ヶ月半。
身体機能がいよいよ弱まったと判断したら、点滴は少しずつ減らしていくそうです。そうしたら父は、眠るように天国へと旅立つのでしょう。
残酷なようですが、食べられないということは命の終わり・・・大自然の中で野生動物が死んでいくように、それはごく自然なことなのです。
そう思わなければ、日々衰弱していく父を見なくてはならない現実に、これから耐えられそうにありません。

父はもう起き上がることも出来ず、完全に寝たきりになってしまいましたが、幸い意識はあるのでまだ会話が出来ます。時にはトンチンカンな事を言って私達を笑わせたり、看護師さんに暴言も・・・
先日は、ちょっと乱暴に体を触った看護師さんに対して、「ばかやろう~っannoy
これには焦りました(;^_^A
(もちろん後でお詫びをしました。気にされていなくて良かった^^)

こんな時間も、そう長くは続かないかもしれません。
でも、とにかく自分なりに、今出来ることを精一杯やっていきたいと思います。
自分のことのように考えてくれた方、励ましの手紙やメールをくれた友達には感謝の気持ちで一杯です。
本当にありがとうございました。
私は元気です。だから安心して下さいね・・・。

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